統合失調症の看護計画
#自己あるいは他者への暴力のリスクがある
関連因子
知覚障害
思考障害
行動障害
感情障害
自我機能の障害
患者目標
症状をコントロールでき暴力を回避できる
O-P
1. 幻覚 妄想の内容と影響の程度
2. 感情や行動の状態とコントロール状況
3. 自我機能の状態
4. 表情・言動
T-P
1. 短時間毎に暴力のリスクのチェックを行う 〈患者の言動・表情等〉 〈フリー入力)分毎
2. 暴力のリスクが高いと判断した場合、医師に報告し隔離 拘束を検討する
3. 患者を刺激しないよう、 環境を調整する
1) 他者との接触を避ける
2) テレビの音から遠ざける
3) 病室を移す
4. 興奮している患者には落ち着いた態度で接し、 必要なこと以外は無理に話さない
5. 1対1ではなく、複数で接するようにする
6. カンファレンスで話し合い、 看護師間で対応を統一する
7. 興奮が激しい場合等、医師の指示のもと臨時薬の投与を検討する
E-P
1. あらかじめ患者及び家族に、患者の行動の許容範囲とそれを超えた場合の対処方法 隔離・ 拘束 その他の処置等について説明しておく
#日常生活動作が困難になる可能性がある
関連因子
知覚障害
思考障害
行動障害
感情障害
自我機能の障害
患者目標
症状とうまくつきあいながら必要な援助を受け、自身でも日常生活動作ができる
O-P
1. 日常生活動作状況
2. 幻覚・妄想等の症状による日常生活動作への影響の程度
T-P
1. 患者の状況に合わせて、 能力に応じた介助を行う
2. 自身でできることは、行うよう促す
3. 急かさず、時間をかけて関わる
4. 幻覚・妄想等の症状が強い場合は、「今は食事の時間です」 「着替えをしましょう」等、 現実に戻すような声かけをする
5. 患者が不安や恐怖を感じている時は、 その場に付き添う
6. 患者とともに、日常生活動作に関する段階的で実践可能な目標を設定し計画を立てる
7. 達成できた点は肯定的にフィードバックし、 達成できなかった点はその要因について患者と話し合う
8. 薬の副作用で便秘等がある場合は、医師の指示のもと緩下剤の投与を検討する
E-P
1. 症状とうまく付き合いながら、患者自身で日常生活動作を維持する必要があることを説明する
#活動と休息のバランスが崩れる可能性がある
関連因子
知覚障害
思考障害
行動障害
感情障害
自我機能の障害
患者目標
適切な活動と休息をとることができる
O-P
1. 睡眠状況(睡眠時間・中途覚醒の有無・ 熟眠感の有無・睡眠パターン等)
2. 日中の活動状況・休息時間
3. 幻覚・妄想等の症状による睡眠への影響の有無と程度
T-P
1. 患者が入眠できる環境を整える
2. 日中の活動と休息時間睡眠状況についてチェックシート等を用いてモニタリングし、 適切な活動と休息のパターンをみつける
3. 睡眠を妨げる要因 (幻覚・妄想等)の対処方法について、 患者と話し合う
4. 睡眠に対して患者がうまく対処できた場合は、肯定的なフィードバックを行う
5. 睡眠状況を見ながら、医師の指示のもと睡眠剤の投与を検討する
E-P
1. 適切な活動と休息をとれるようになることが、 再発予防につながることを説明する
2睡眠剤の適切な服用方法について指導する
#コミュニケーションが困難となる可能性がある
関連因子
知覚障害
思考障害
行動障害
感情障害
自我機能の障害
患者目標
円滑な対人関係を形成維持するコミュニケーション能力をもつことができる
O-P
1. コミュニケーションの状況(会話の内容 意思の疎通等)
2. 表情・言動
T-P
1.患者の話しの内容が理解できなくても、その背後にある不安や恐怖等の感情に焦点を当てて関わる
2. 言い換えや明確化等のコミュニケーション技法を用いて、 患者の話しを整理する
3.会話以外のコミュニケーション方法 (筆談 絵画 身振り等)も行ってみる
4. 患者の話しがよく理解できる時は、肯定的なフィードバックを行う
5. 他者との間で患者の伝えたいことがうまく伝わらない時は、 橋渡しをする
E-P
1. 適切なコミュニケーション方法 (言語的・非言語〉 について、患者に指導する
#適切に対処できない可能性がある
関連因子
ストレス
患者目標
自分に合ったストレスの対処法を知り効果的に対処できる
O-P
1. ストレスの有無と程度
2. ストレスの対処方法
T-P
1.どんなストレスを抱えているが、それに対してどう対処しているか患者から話しを聞きうまく対処をさて、その要因について患者とともに操り効果的な方法を考える
2. 患者が実行できた効果的な対処法について、肯定的なフィードバックをする
3. 看護師から見て非効果的と考えられる対処法についは、患者に示し一緒に検討してみる
4.から対処法を患者とともに探ってみる
5. ストレスにうまく対処できない場合、感情や思いを表出するよう促す
E-P
1. リラクセーション・ヨガ等の効果的とされるストレス対処法について指導する
2.患者が自分の行動を評価できるように指導する
#適切な服薬症状管理ができない可能性がある
関連因子
病識の欠如
患者目標
自ら適切な服薬・症状管理ができる
O-P
1. 疾患治療に対する理解度
2. 服薬の必要性の認識
3. 飲み忘れた時の対処法
4. 症状出現時の対処法
5. 症状悪化時の対処法
6. 悪化の要因
7. 症状管理の必要性の認識
8. 抗精神病薬の効果・副作用
9. 副作用に対する患者の思い
T-P
1. 服薬の必要性について説明し、実施状況を確認する
2. 看護師が観察して薬の効果と考えられる点は、患者にフィードバックする
3. 副作用出現が疑われる時は、早急に医師に報告し対処する
4. どういう方法が効果的であったか等患者から話しを聞きながら整理し、フィードバックする
5. 症状が悪化するときのサインや対処法について患者と話す会をもち、いろいろな対処法を患者と一緒に考えておく
6.看護師が観察したことで、患者の症状への対処に役立ちそうなことをフィードバックする
E-P
1. 服薬管理の必要性と具体的な方法・薬の効果・副作用について、理解できるように説明する
2. 疾患とその症状・対処の仕方について、患者が理解できるように説明する