小児の瘢痕拘縮の看護計画
#1親の不注意が原因であることに関連した罪悪感がある
目標:家族間で親を責めることなく協力し、手術治療を受け入れられる
O-P
1 両親の患児に対する接し方
2 家族関係
T-P
1 両親と十分なコミュニケーションをとり精神的援助をおこなう:家族間、疾患に対して
#2 人目を気にして瘢痕部を隠そうとする為、精神的苦痛が与えられる
目標:瘢痕部が人目につかないことによって、苦痛なく入院生活が送れる
O-P
1 瘢痕部を気にしているかどうか
2 家庭ではどのようにしていたか
T-P
1 家族から情報を得たうえで配慮し、他の入院患児、周囲に分からないようにする
2 主治医看護師間で申し合わせを統一し、回診時や入浴時などに配慮する
#3手術前、上気道感染、その他感染を受けることで手術に悪影響を及ぼす可能性がある
目標:最良の状態で手術が受けられる
O-P
1 一般状態:咳嗽、発熱、下痢、嘔吐、発疹
2 検査データ
T-P
1 入院時、全身状態をチェックして上記の症状が無い確認し症状があれば主治医に報告する
2 同室に感染者がいないように配慮する
EーP(教育)
1 規則正しい生活の必要性を説明する
2 感染者との接触を避けるよう説明する
3 感冒の予防について説明する:湯冷め注意、手洗い、含嗽、保温
#4手術、麻酔の知識不足に関連した不安がある
目標:手術、麻酔に関しての不安や、理解したことが表現できる
O-P
1 言動
2 不安行動:不眠、食欲不振、啼泣など
3 心理状態
T-P
1 頻回に訪室し、こちらから声をかけて働きかける
2 不安、心配があればいつでも相談するようにと声をかける
3 患児家族から訴えがあれば、時間をとり十分に訴えを聴く
4 必要により主治医の協力を得る
5 手術前オリエンテーションパンフレットに沿って説明する
6 手術前オリエンテーションパンフレットは患児によって説明の時期、説明範囲、説明方法を工夫する
7 手術前オリエンテーション時、恐怖や不安を与えるような言動は避ける
8 オリエンテーションは年齢に応じてわかりやすい言葉で患児がイメージできるように説明する
9 説明したことが正しく理解されているか確認する
10 家族から恐怖、不安の内容について情報を得る
11 主治医からの病状説明の内容を知る
12 乳歯のぐらつきのある時は主治医に相談する
EーP(教育)
1 家族に患児を刺激するような言動は避けるように説明する
2 家族に不安を持ったり、興奮しているような言動は避けるように説明する
#5内服、注射に対する恐怖心の為、前与薬を正確に受けられない可能性がある
目標:必要性を納得して前与薬を受けることができる
O-P
1 現在までの内服、注射の経験の有無
2 患児の内服、注射に対する受け止め方
3 内服、注射時の患児の反応
T-P
1 必要性を説明する
2 痛みは1回だけであることを説明し、患児を励ます
3 前与薬は時間、量を正確に与薬する
EーP(教育)
1 家族に説明し協力を得る
#6尿便の汚染に関連した感染が考えられる
目標:感染徴候を示さない
O-P
1 創部のガーゼ汚染
2 創部の発赤:腫脹、疼痛、離開、膿瘍形成の有無
3 発熱
4 検査データ
T-P
1 ガーゼ汚染時はすぐ無菌操作でガーゼ交換を施行する
2 臀部、背部の創はガーゼの当て方、特殊な絆創膏などで工夫する
#7ギブス装着に関連した、循環障害の可能性がある
目標:患児からの訴えがきちんとでき、また異常が早期に発見できる
O-P
1 指の動き
2 爪、皮膚の色
3 痺れ感
4 疼痛
5 知覚
6 ギブスの固定状態
T-P
1 患肢は挙上する
2 ぶつけたり濡らしたりしないように注意する
EーP(教育)
1 患部の安静保持について説明する
2 異常時は看護師に連絡するように説明する
#8植皮術施行後、ベッド上安静に関連した苦痛がある
目標:安静の必要性が理解でき、ベッド上で機嫌よく過ごせる
O-P
1 採皮部の腫脹、発赤、出血の有無
2 疼痛
3 機嫌、活気
4 安静状態
T-P
1 ベッド上の生活の援助を行う
2 遊びを工夫する
3 室内プレイに参加する
4 訪室を多くし話し相手、遊び相手になる