若年性特発性関節炎の看護計画
#1免疫機能低下に関連した感染の危険性がある
目標:感染リスクを減らすための感染予防行動を継続できる
O-P
1 血液検査データ:CRP、白血球、好中球
2 感染徴候:発熱、咳嗽、鼻汁
3 感染予防に関する患児・家族の言動
T-P
1 患児が楽しく適切に感染予防行動ができるように声掛け工夫する。実施した結果が分かるように表やカレンダーにシールを貼ってみる。看護師も一緒に行い、良いモデルを示す
2 状態に合わせた清潔ケアを行う
EーP(教育)
1 感染の危険性と予防方法を患児の発達段階に合わせて、絵本などを用いて説明する
2 患児の家族にも感染の危険性と予防方法を説明する
#2関節痛に関連した身体的苦痛がある
目標:疼痛コントロールができる
O-P
1 疼痛、朝のこわばり
2 腫脹、熱感
3 関節可動域制限
4 関節拘縮、変形、不自然な歩行、動作
5 安静の程度
6 患児の表情、言動
T-P
1 副木、サポータなどを使用する
2 掛物は患部に重圧がかからないように保護する
3 体位の工夫を行う
4 日常生活動作の中から関節可動域を把握する
5 患児の訴えに十分耳を傾ける
6 制限範囲内での遊びを考える
7 フェイススケールなどを用いて痛みの程度を把握する
8 疼痛コントロールを行う:保温、温罨法、薬物投与
9 転倒転落に注意する
EーP(教育)
1 安楽な体位について説明する
#3薬による治療やリハビリテーションの苦痛に関連して治療を守れない可能性がある
目標:患児家族は治療計画に沿った行動を継続できる
O-P
1 薬の内服状況、拒否行動の有無
2 薬の副作用の状況
3 内服継続についての言動
4 リハビリテーションの実施状況
T-P
1 患児に合った内服方法を選択する
2 内服やリハビリテーションの成果を視覚的に確認できるようにする
3 内服やリハビリテーションが出来たことをねぎらう
EーP(教育)
1 患児や家族に薬物療法やリハビリテーションの必要性を発達に応じて説明する
#4非ステロイド性抗炎症薬や抗リウマチ薬の内服に関連した、副作用出現の可能性がある
目標:副作用の理解が出来対処できる
O-P
1 骨盤抑制、骨粗鬆症
2 腎障害、高血圧
3 肝障害
4 消化管潰瘍
5 出血傾向
T-P
1 正確に与薬する
2 血圧測定、便潜血反応を行う
EーP(教育)
1 内服薬の量、薬の作用を患児の認知・発達に応じて説明する
2 副作用について指導する
#5生活指導に対する理解不足に関連して症状が悪化する可能性がある
目標:退院時指導が理解でき継続される
O-P
1 病気に対する患児、家族の受け止め方
2 治療に対する姿勢
T-P
1 外来に退院指導の内容を連絡し継続して看護を行う
2 情報の提供先を一本化する
EーP(教育)
1 内服の必要性及び副作用を説明する
2 リハビリテーションの必要性について説明する
3 日寿生活、学校生活について説明する
4 外来受診の必要性について説明する
5 患者家族会などの団体の存在と参加について話し合う