精神発達遅滞の看護計画
#1生活習慣の変化に関連する入院生活への不適応がある
目標:日課表に沿った生活ができる
O-P
1 患児の日課
2 患児の表情、言動
3 同室者との関係
4 オリエンテーション内容の理解度:病棟の構造、日課
T-P
1 患児が「自分の担当の看護師さん」と、印象に残るような関わり方を工夫する
2 家庭での生活パターンを把握し日課表を作成する
3 日常生活動作に関して介助が必要な部分を確認する。家族がいない場合は看護師ができるだけ同じ方法で介助する。自分でできる範囲につては手を貸さず見守りをする
4 病棟内のオリエンテーション終了後、構造を再度確認する
5 プレイに積極的に参加できるように促す
#2理解力不足に関連する検査のトラブルが発生する可能性がある
目標:検査を安全に受けることが出来る
O-P
1 検査の内容の理解度
2 検査に対する恐怖心、不安の程度
T-P
1 検査時の固定を確実に行う:一人で無理な場合は確実に二人で行う
2 必要に応じて主治医の指示により鎮静剤を使用する
EーP(教育)
1 検査の説明を理解度に応じてわかりやすく説明する
2 家族に検査の目的、内容を促す
#3患児の精神発達遅延に関連する患児の将来に対しての家族の不安がある
目標:家族が診断を受け入れ、患児の自立行動を発達させようとする言動がみられる
O-P
1 家族の患児に対する接し方
2 家族の不安
T-P
1 乳幼児精神発達質問用紙を用いて成長発達の評価をする
2 家族の訴えを傾聴する
3 患児の能力を引き出すようなおもちゃ、遊びを工夫する:患児と一緒に遊ぶ時間を多く持つ
4 疾患についての患者会を紹介する:希望があれば同疾患の他の家族を紹介する
5 リハビリテーションしている患児は、入院中も中断しないで継続して行う
6 外来への継続看護を依頼するとともに地域連携室との協力を図る
7 退院後保健師の訪問を希望される場合は、担当地区の保健師へ継続看護を依頼する
EーP(教育)
1 日常生活に必要な生活習慣を身につけ、将来社会人になった時に役立つような簡単な技能を習得することの必要性について説明する