流行性耳下腺炎の看護計画
#1耳下腺腫脹と疼痛に関連する咀嚼、嚥下障害があるため食事摂取量が少なくなる
目標:必要量の栄養素、カロリーが摂取できる
O-P
1 経口摂取量:飲水量、食事摂取量、食思
2 疼痛の有無、嚥下障害の有無
3 体重の増減
T-P
1 半流動食から開始し、咀嚼嚥下状態に応じて食事内容を変更し食事がとれるようにする
2 疼痛が持続している間は患児の欲しがるものを食べさせる
3 耳下腺腫脹部の冷罨法を行う
4 食後に含嗽又は綿棒、歯ブラシにて口腔内ケアを行う
EーP(教育)
1 少量づつゆっくり食事するように指導する
2 口腔内の清潔の必要性、方法について説明する
3 一時的状態であることを説明する
#2二次感染に関連して膵炎、脳炎、睾丸炎、卵巣炎の合併症を併発する可能性がある
目標:合併症の徴候を早期に発見し速やかに対処が受けられる
O-P
1 症状
a 膵炎:上腹部痛、吐き気、嘔吐、下痢
b 卵巣炎:下腹部痛
c 脳炎:発熱、頭痛、嘔吐痙攣、意識レベルの低下
d 睾丸炎:疼痛、陰嚢部腫脹、発赤
e 無菌性髄膜炎:発熱、頭痛、嘔吐、痙攣
2 検査データ:白血球、アミラーゼ、CRP
T-P
1 思春期の少年の場合は、睾丸炎による無精子症の可能性について心配していることがあるので注意する
EーP(教育)
1 合併症について説明する
2 安静の必要性について説明する