脳性麻痺の看護計画
#1嚥下障害に関連した誤嚥性肺炎を起こす可能性がある
目標:嚥下がスムーズに行える
O-P
1 食事中の体位
2 食事の種類
3 咀嚼、嚥下の状態
4 食事中の呼吸状態
T-P
1 家族より食事に関しての情報を得て食事内容を工夫する
2 患児に合った食事方法、体位を工夫する
3 食事中、咳嗽反射が見られた時:横に向けて背部を軽く叩く。必要に応じて吸引する
EーP(教育)
1 食事中に咳嗽反射が見られた時の処置の仕方について説明する
#2知能障害に関連して生活環境の変化への不適応を起こす可能性がある
目標:日課表に沿った生活が行える
O-P
1 患児の理解度
2 患児の表情、行動
3 機嫌
4 食欲
5 同室児との関係
T-P
1 患児と一緒に行動する:デイルーム、洗面所、トイレ、プレイルームなど
2 患児が一人で行動していないか確認する
3 家庭での生活パターンを把握し、日課表を作成する
4 患児と接する時間を多く持ち、信頼関係を深める
5 病棟の構造や日課が理解できているか確認する
6 遊びを通して、他の患児とかかわれる環境をつくる
#3日常生活動作制限に関連したセルフケア不足を起こす可能性がある
目標:現在のADLを維持できる
O-P
1 ADLの評価
T-P
1 機能障害の程度に応じて、できるだけ自力で行えるように働きかける
2 日課表に沿って規則的に生活を送る
3 家庭での生活パターンを把握し、それに合った援助を工夫する
#4リハビリテーションの中断に関連した発達機能低下の可能性がある
目標:患児のプログラムに沿ってリハビリテーションが継続される
O-P
1 プログラムに沿ったリハビリテーションが行えているか
2 ADLの評価
3 患児の一般状態
T-P
1 日課表を作成する
2 理学療法士と連絡を取り、プログラム内容を把握する
3 日常生活の中で援助を工夫する
EーP(教育)
1 家族にリハビリテーションの内容や方法について説明、指導する
#5嚥下障害に続発する流涎に関連した水分、栄養不足の可能性がある
目標:皮膚の乾燥及び体重減少がない
O-P
1 患児の一般状態
2 食事摂取量、水分摂取量
3 食事中の患児の状態
4 流涎の量
5 皮膚の乾燥
6 水分バランス
T-P
1 食事介助を工夫する
2 食事摂取量の把握、飲水量の測定を行う
3 食事内容を工夫する
4 経管栄養施行時は経管栄養を受けている患者の看護を参照
EーP(教育)
1 水分摂取の必要性を説明する
#6運動不足と水分不足に関連した便秘になる可能性がある
目標:毎日排便がある
O-P
1 排泄の状態
2 食事・水分量
3 患児の運動量
4 腸蠕動音
5 腹部の状態
T-P
1 毎日規則的にトイレへ行く
2 入浴時、腹部マッサージを行う
3 食事内容を工夫する
4 必要時、指示により緩下剤を与薬する
5 1日の生活リズムを整える
#7運動機能発達の障害に関連した転倒の可能性がある
目標:転倒などによる事故を起こさない
O-P
1 患児の行動、癖
2 患児の周囲の環境
T-P
1 患児のそばを離れる時は、必ずベッド柵を上げる
2 環境整備を行う
3 家族又は看護師の目の届く範囲で遊ばせる
4 必要時ヘッドギアを着用する
EーP(教育)
1 入院生活の中で考えられる危険について家族に説明する