脳動脈瘤(未破裂)の看護計画
#1 血圧上昇による脳動脈瘤が破裂するリスク
目標
収縮期血圧が150mmHgを超えない
脳動脈瘤が破裂しない
O-P
1.血圧、血圧の変動
2.徐脈の有無
3.呼吸状態
4.意識レベル
5.神経学的徴候の有無
-視野辺縁の見えにくさ
-考える事が困難に感じる
-言葉が出にくい
-知覚異常
-突然の行動変化
-平衡感覚や協調運動の不調
-集中力の低下
-短期記憶の低下
-疲労や倦怠感の出現
T-P
1.定期的にで血圧を測定する
2.破裂した場合に備えて酸素マスクや吸引の準備をする
3.異常が見られたらすぐに医師に報告する
#2 手術に対する恐怖や不安がある
目標
安心して手術を受けられる
O-P
1.バイタルサイン
2.神経学的兆候の有無
3.手術についての理解度、受け止め方
4.不安、顔色
5.食事摂取量
6.排便状況
7.睡眠状況
8.家族のサポート状況
T-P
1.血圧コントロールを行う
2.神経学的特徴がある場合は必要な部分を介助する
3.便秘時は医師指示の緩下剤を使用し、血圧上昇を防ぐ
4.術前処置を行う
E-P
1.手術の必要性について説明する
2.血圧を上昇させない方法を説明する(急激な動き、排便時の努責、喫煙など)
3.前日・当日の手術の流れについて説明する
4.手術に必要な物品を説明する
5.不安な事があればどんな事でも相談して良い事を説明する
#3 術後トラブルの可能性
目標
トラブルなく退院できる
O-P
1.バイタルサイン
2.血圧の変動、程度
3.徐脈の有無
4.呼吸状態
5.意識レベル
6.破裂前の神経学的徴候
-視野の辺縁が見えにくさ
-物事を考える事が困難に感じる
-言葉が出にくい
-知覚の異常
-突然の行動変化
-平衡感覚や協調運動(手足を上下に動かすこと)の不調
-集中力の低下
-短期記憶の低下
-疲労や倦怠感の出現
-吐き気と嘔吐
-頸部のこわばりや痛み
-目のかすみ、複視
-眼の上や目の奥の痛み
-瞳孔散大
-光に対して過敏になる
-感覚の消失
-意識の消失
7.麻痺の有無
8.尿量
9.IN-OUTバランス
10.排便状況
11.ドレーンからの排液量、色(クリッピング術)
12.創部の出血や腫脹、発赤の有無(クリッピング術)
13.鼠径穿刺部からの出血、腫脹、発赤の有無(コイル術)
T-P
1.点滴管理を行う
2.ドレーン管理を行う(クリッピング術)
3.必要時、医師指示の利尿剤を使用する
4.患者の状態に応じて出来ない部分を介助する
E-P
1.普段と違う症状が出現したらすぐに看護師へ伝える様に説明する
2.内服管理の必要性と方法を説明する
3.排便コントロールの必要性を説明する
4.禁煙の必要性を説明する
5.適切な食事について説明する
6.適度な運動について説明する
7.定期的な受診の必要性を説明する