末端肥大症の看護計画
#1容姿の変化による心理的なストレスがある
目標:患者が疾病による変化を受け止めることが出来、対応ができる
O-P
1 患者の表情、言動
2 疾病に対する受け止め方、理解度、病識
3 家族の受け入れ方
4 患者の背景
T-P
1 患者の人権を尊重した思いやりのある態度で接する
2 患者の訴えを十分に聞く
3 医師より疾患の説明後、理解度を知り補足する
4 患者家族の支えになるように働きかける
5 同室者とのコミュニケーションを取り持つ
#2種々の検査に対して苦痛、不安がある
目標:検査の必要性が理解でき、正しく検査が受けられる
O-P
1 表情、言動
2 検査に対する受け止め方
3 検査の理解度
T-P
1 事前に検査の説明を十分に行う
2 医師より検査の必要性、おこりうる副作用の説明を行い理解度により補足する
3 検査について不明瞭な点を明確にし納得いくまで説明する
4 検査時は絶食を守り薬の内服を確実に行うように指導する
#3腫瘍の圧迫により視野障害や視床下部症状が出現する
目標:病態を知り不安なく、また危険なく日常生活が送れる
O-P
1 眼症状:視野狭窄の有無、程度、視力障害、眼筋麻痺、痙攣
2 検査所見
a 頭部レントゲン:トルコ鞍の風船上拡大、左右の非対称、下顎の突出
b 脳血管撮影:内頚動脈の上外方への圧排、前大脳動脈起始部、前交連動脈の挙上伸展
3 頭痛、嘔吐の有無
4 VS
5 神経症状
6 尿量、水分摂取量、脱水症状の有無と程度
7 睡眠状態
8 食事摂取量
9 血中ホルモン値:ADH、LH、FSHなど
T-P
1 視野障害の程度を知りそれに合った援助を行う
2 神経刺激症状があればその援助
3 血圧の変動に注意し精神的なストレスを与えない
4 病状について主治医より説明し補足をする
#4成長ホルモンの過剰分泌による糖尿病がある
目標:血糖値が正常に保たれコントロールの方法が分かる
O-P
1 検査データ:血中成長ホルモン値、(糖尿病患者の看護を併用)
#5薬物療法による副作用がある
目標:副作用を理解し内服が確実に出来、事故防止ができる
O-P
1 食事摂取量、水分摂取量、食欲不振の有無
2 吐気、嘔吐の有無、量、性状
3 疾病に対する理解度
4 排便状況
5 起立性低血圧:VS:血圧値の変動と1日の変化を知る。立位値と臥床値の測定
T-P
1 治療前に医師より説明し不明な点を補足する
2 薬物の確実な与薬:きちんと内服できているか確認する
3 症状の強い時は医師の指示で薬剤の与薬を行う
4 食事摂取量が少ない時は栄養素を考慮しながら援助する
5 苦痛の為独断で内服を中止する事の無いように観察する
6 便秘時は薬物の為と説明し、規則正しい排便の習慣と繊維の多い食事群の説明などを指導しコントロールする
7 動作を起こす時は余裕を持ちゆっくりとする
8 ベッド柵を両サイドにつけて起床時つかまって起きる
9 ベッドサイドの整理整頓
E-P
1 目の前が暗くなったらしゃがむように指導する
2 トイレで気分が悪くなったらナースコールを押すように指導する
#6下垂体卒中の危険がある
目標:急激な視力障害、頭痛の進行がない。VSが安定している
O-P
1 VS:発熱、ショック症状の有無
2 眼症状
3 頭痛、吐き気の程度
4 神経症状
5 尿量、水分出納
6 検査所見:頭部CT、血糖値、血中電解質、血中ホルモン値:ATCH、コルチゾール、GH、ADH