症状別看護計画:小児の脱水

小児の脱水の看護計画

#1水分摂取不足や水分の異常喪失に関連した体液量の不足がある

目標:脱水症状を示さない

O-P

1 バイタルサイン

2 脱水症状

a 口渇、口唇、口腔の乾燥

b 心拍数の増加

c 大泉門の陥没

d 発汗の有無

e 尿量の減少

f 皮膚の状態

g 倦怠感の有無、活気

3 体重の増減

4 水分出納のバランス:飲水量、排液量

5 検査データ:血清電解質、尿検査、尿比重

T-P

1 1日尿量の測定をする:オムツによる重量測定、畜尿

2 入院後、初回尿は尿テープチェック、尿比重測定を行う

3 水分補給の援助をする

4 輸液の管理をする

5 体重測定は一定の条件下で行う

EーP(教育)

1 尿量の測定方法について説明する

2 経口摂取の進め方について説明する

#2高度の脱水に続発する血性電解質のアンバランスに関連して、重篤な症状を起こす可能性がある

目標:重篤な症状出現時は、すぐに対処が受けられる

O-P

1 痙攣

2 意識障害:易刺激性、傾眠、昏睡傾向、痛覚反応の低下 、機嫌の程度、目つき、身体の動き、腱反射

3 ショック症状:血圧低下、心拍数上昇、四肢の冷感、顔面蒼白、チアノーゼ、乏尿

4 検査データ:尿検査、心電図、CBC

T-P

1 ベッドサイドに酸素吸入、吸引の準備をする

2 気道確保を行う:肩枕、口鼻腔吸引、指示に応じて酸素吸入を行う

3 モニターを装着する

4 救急処置への対応を行う

EーP(教育)

1 異常を早期に報告できるよう予測される症状について家族に説明する

#3口唇、口腔粘膜、皮膚の乾燥に関連した感染の可能性がある

目標:皮膚粘膜が清潔に保てる

O-P

1 皮膚の状態

a 口腔粘膜、皮膚の乾燥の有無、程度

b 弾力

c 陰部の皮膚状態

2 病室の温度、湿度

3 発汗の有無

4 感染徴候(発熱、発赤)の有無、程度

T-P

1 皮膚粘膜の保護を行う

a 食後のうがいや綿棒にて口腔内清拭を行う

b 口唇へ保湿クリームの塗布を行う

c 全身清拭を行う:臀部浴、陰部洗浄1回/日

2 環境の調整を行う

a 湿度が低い時は、加湿器などで湿度を与える

b 寝衣、寝具で温度を調節する

EーP(教育)

1 皮膚粘膜の保護について、家族に方法を指導する

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