疾患別看護計画:白癬

疾患別看護計画

白癬の看護計画

#皮膚びらん亀裂をきたす可能性がある

関連因子
皮膚糸状菌の感染

患者目標
皮膚症状が悪化させず治癒する
痒感が軽減し皮膚感染症を起こさない

O-P
1. 掻痒感の部位、程度
2.皮膚症状の変化(びらん・亀裂・水疱・膿疱・腫脹・ 滲出液等)
3. 手指衛生や爪の手入れの状況
4. 外用薬の使用目的に対する理解度と実施状況
5. 睡眠状況
6. 栄養状態
7. 清潔のセルフケア状況
T-P
1. 必要時、外用薬の塗布を介助する
2. 爪の手入れができない場合、爪切りを介助する
3. 掻破しないように注意できなかったり無意識に破してしまう場合は、 綿製手袋の着用を促す
4.掻破による皮膚損傷がある場合は、医師に報告し適切な薬剤の使用を検討する
5. 清潔のセルフケアが困難な場合は介助する
E-P
1.皮膚を掻破する危険性を説明する
2. 外用薬の正しい使用方法を説明する
3. 外用薬使用中に症状が悪化した場合は、すぐに医療者に報告するよう説明する
4. 手指の清潔と爪の手入れの必要性と方法を指導する
5.靴下を着用して外傷を避けるよう指導する

#肥厚した爪の爪切りが困難なことによる爪甲の破壊や剥離、深爪等による皮膚損傷の可能性がある

関連因子
皮膚糸状菌の感染

患者目標
爪や皮膚を損傷しない

O-P
1. 爪の混濁・肥厚・変形等の有無と程度
2. 爪の外観に対する患者の意識 3. 爪の手入れ状況
4. 視力と手の巧緻性
5. 爪切りの習慣 (使用器具・方法等)
T-P
1. 自分で爪切りができない患者は介助する
2. 医師の指示のもと、 内服薬・外用薬を投与または使用する
E-P
1. 正しい爪の切り方 (足のつめはスクエアカットにする) を指導する
2. 爪白癬の場合は、爪切りハサミがニッパー等を使用するよう指導する
3. 爪は短く切らず爪床から2mm程度の長さを残すよう指導する
4. 肥厚切りにくい場合は、無理に切ろうとせずヤスリをかけるよう指導する

#治療の中断により白癬が進行したり身体各部へ広がる可能性がある

関達因子
疾患や治療の知識不足

患者目標
治療の重要性を理解し、指示通りに治療 <服薬・外用薬塗布)を継続できる

O-P
1. 過去の白癬治療の経験と当時のセルフケア状況
2. 白癬のタイプ・症状
3. 治療に対する意欲
4. 内服薬や外用薬に対する患者の理解度
5. セルフケア状況
6. 白癬に関する家族の認識
T-P
1. 患者が自分で内服や外用薬塗布ができない場合は、介助する
E-P
1. 外用薬は、入浴や足浴後に塗布するよう説明する
2. 外用薬は、症状のないところにも塗布するよう説明する (指間・足底等)
3. 痒みが消失しても治癒していないため、指示された期間は治療を続けるよう指導する
4. 症状が悪化した時は速やかに医療者に報告するよう説明する

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