スキルアップテクニック:看護師賠償責任保険

スキルアップテクニック

スキルアップテクニック:看護師賠償責任保険

働き盛りの看護師さん、家計を支えている看護師さん、子育て中の看護師さん、今を頑張っているすべての看護師さんに知って欲しい保険について徹底解説していきたいと思います。

ストレスの多い毎日だからこそ、少しでも不安なく仕事を続けたい、そんな看護師さんに読んで頂きたい記事です。

絶対に押さえておきたいのは看護師賠償責任保険

職業の種類や、年齢に関わらず加入できる生命保険、個人年金保険、がん保険、学資保険などの一般保険のお話はこの記事では触れません。

看護師さんに知って欲しい、絶対押さえておきたい保険について解説します!

それは看護師賠償責任保険です。

看護師ならではのピンチを救ってくれる保険です。

患者さん利用者さんと看護師のトラブル発生時に心強い保険

昔は、看護師個人が引き起こしたミス、事故は勤務している病院や施設がフォローするのが普通でした。

患者さん、利用者さん側も病院や施設を相手どり、管理責任の追及という形で、申し立てをしてきました。近年は、看護師個人を相手取った訴えが増えてきています。

例えば、投薬ミスや輸液ミスが無かったとしても、患者さん、利用者さんと看護師との会話の中で相手が「侮辱された、バカにしている」と感じれば、名誉棄損で訴えられる時代です。また、検査や看護の内容について「説明不足だった」と訴えられることも想定されます。

訴訟まで発展しなかったとしても、和解交渉に臨むためにはかなりサポートが必要ですし、看護師個人では太刀打ちできないこともあります。トラブルを抱えたまま働けない可能性も考えられます。

そんな時、心強いのが看護師賠償責任保険です。

看護師賠償責任保険は訴訟対応だけではない、意外と広い守備範囲

保険の対象は、対人賠償 と対物賠償に分けられます。

  • 医師の指示を見落とし、間違った薬剤を点滴してしまい、患者に障害を負わせた
  • 採血後に患者から手のしびれを訴えられ、末梢神経損傷が疑われた
  • 訪問看護で患者を移乗させる際に転倒させて、外傷を負わせてしまった

というようなケースが対人賠償です。これら対人賠償は、責任賠償の内容として簡単に想定できると思います。

看護師賠償責任保険には、特約として財物損壊担保特約、人格権侵害担保特約、初期対応費用担保特約などが付いている商品が出ています。

  • 患者の入れ歯を洗っていて破損してしまった
  • 病院で使用している機械の操作を誤って壊してしまった
  • 患者さんとの会話で、自分を侮辱していると訴えられている

といったことをカバーしてくれる特約です。大変心強いですね。

看護協会には入っていなくても看護師賠償責任保険に加入できる!

看護師さんの多くが誤解している事があります。

看護師賠償責任保険は、看護協会に入っていないと加入できない、という間違いです。

日本看護協会が、協会の加入者に対して創設したのが始まりの保険なので、いまだに「看護協会=看護師賠償責任保険」と誤解している人が多いのです。

看護師賠償責任保険はたくさんの商品が販売されており、看護協会に入会することが条件ではありません。看護協会の年会費は年間1万円(2017年5月現在)で、任意加入となっています。看護協会には入会したくないけど、保険に入りたい、という看護師さんも少なくありません。

ちゃんと自分で調べましょう!

時代の風を読み取る看護師は保険の加入を検討すべき

悲しい事ですが、患者さん、利用者さんとのトラブルが発生、医療過誤による障害を与えてしまう危険はゼロではありません。新人看護師、ベテラン看護師関係なく誰にでも起こり得ることです。

笑顔で働き続けるために、多くない掛け金で、それぞれの不安をカバーできる保険の加入を検討してください。

安心は一日でも早く手に入れましょう。

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