新型コロナウイルスにならない為にしっかりと予防をしたい方向け。
世の中は新型コロナウイルスが流行する恐れが高まっていますが、各個人がしっかりと予防を行うという意識も高まっています。[新型コロナウイルス 予防]
とかで検索するとわかりますが、山のように出てきますね…。
そんな中で今回は『感染経路別に4つ』の新型コロナウイルスに対する正しい予防方法をご紹介します。そもそも新型コロナウイルスとは何かという話から、感染経路別に4つの予防方法を解説します。
それでは見ていきましょう!
まずは新型コロナウイルスについて知りましょう
そもそも「コロナウイルス」って?
発熱や上気道症状を引き起こすウイルスで、人に感染するものは6種類あることが分かっています。そのうちの2つは、中東呼吸器症候群(MERS)や重症急性呼吸器症候群(SARS)などの重症化傾向のある疾患の原因ウイルスが含まれています。残り4種類のウイルスは、一般の風邪の原因の10~15%(流行期は35%)の占めます。
つまり簡単に言うと、ただの風邪です。冬になると、のどが痛くなったり、鼻水が出る風邪の原因のウイルスです。
ちなみにコロナウイルスの中でも重症化傾向のある中東呼吸器症候群(MERS)と重症急性呼吸器症候群(SARS)って何?って思った方は多いのではないかと思います。詳細を次に載せます。
・中東呼吸器症候群(MERS):ヒトコブラクダがMERSコロナウイルスの保有動物であるとされている。流行国はその名前の通り、中東地域の一部であり具体的には次の7か国。
流行国:アラブ首長国連邦、イエメン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、ヨルダン
・重症急性呼吸器症候群(SARS):2002年-2003年に中国南部の広東省を起源とした重症な非定型性肺炎の世界的規模の集団発生が起きた。これを重症急性呼吸器症候群(SARS: severe acute respiratory syndrome)と呼ぶ。北半球のインド以東のアジアとカナダを中心に32の地域や国々へ拡大した。WHOによると台湾での最後の感染者が2003年6月15日に隔離されて以降は潜伏期間の2倍にあたる20日間を経過したが、新たな感染者がないため「人から人への感染が断たれた」と判断し終息した。
つまり、中東呼吸器症候群(MERS)に関しては日本人が感染する機会が少なく、重症急性呼吸器症候群(SARS)に関してはWHO(世界保健機関)が「人から人への感染が断たれた」と宣言しており今はない過去の感染症となっています。
では「新型コロナウイルス」って?
2019年12月以降、中華人民共和国湖北省武漢市において原因となる病原体が特定されていない肺炎の発生が複数報告されていました。この原因がコロナウイルスの変異型と特定され「新型コロナウイルス」と呼ばれています。
新型コロナウイルスの症状って?
発症早期には発熱・鼻汁・咽頭痛・咳嗽といった非特異的(特徴的にみられるとは限らない)な上気道炎の症状です。発症早期から上気道炎症状に続いて肺炎を合併することがあります。
どのような方が重症化しやすいか十分に明らかではありません。通常の肺炎などと同様に、高齢者や基礎疾患(高血圧や糖尿病など)のある方のリスクが高くなる可能性があると考えられています。
次の症状がある方は「新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター」にご相談ください。
・風邪の症状や37.5℃以上の発熱が4日以上続いている。
(解熱剤を飲み続けなければならないときを含みます)
・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある。
※ 高齢者や基礎疾患等のある方は、上の状態が2日程度続く場合
潜伏期は?
世界保健機関(WHO)のQ&Aによれば、現時点の潜伏期間は1-12.5日(多くは5-6日)とされており、他のコロナウイルスの情報などから感染者は14日間の健康状態の観察が推奨されています。
罹ったらどうなるの?
2020年2/25現在、明確に規定はないようですが
東京都感染症情報センターによると
Q患者が発生している地域から帰国したら?
A症状がなければ、通勤・通学・公共交通機関の使用などに制限はありません。
発生している地域を出国した日から14日間は、自身の健康状態を確認し(できれば一日2回の体温測定)、発熱や咳などの症状があらわれたら、外出を見合わせてください。
受診をする際は、事前に医療機関に連絡し、患者が発生している地域への滞在歴があることを伝え、マスクをして受診してください。受診の際は、タクシーや公共交通機関の利用はできるだけ避けてください。
となっています。
他の人に感染を広げない為にも、仕事や学校を含め14日間は外出を控えた方が良さそうです!!
感染対策ナースがすすめする新型コロナウイルス4つの感染経路別対策
新型コロナウイルスの感染経路って?
感染経路としては飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つが考えられています。
・飛沫感染
感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つば など)と一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。
※感染を注意すべき場面:屋内などで、お互いの距離が十分にとれない状況で一定時間いるとき
・接触感染
感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスが付きます。他者がその物を触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触って粘膜から感染します。
※主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど
感染を防ぐ具体的な対策は?
・濃厚接触を避ける。(飛沫感染・接触感染予防)
・マスクを装着する。(飛沫感染予防)
・石鹸で手を洗う。(接触感染予防)
・アルコールで手を消毒する。(接触感染予防)
上記のとおり。
ひとつずつ見ていきましょう。
・濃厚接触を避ける(飛沫感染・接触感染予防)
濃厚接触:必要な感染予防策なしで手で触れること。または対面で会話することが可能な距離(目安として2メートル)で、接触した方などを濃厚接触者としています。
つまり他人とは2メートル以上距離を取りましょうって事です!
下の動画にある様に咳やくしゃみは2メートルは飛びます。なのでそれ以上離れましょうという事ですが、現実的にはかなり難しいですね…。
・マスクを装着する(飛沫感染予防)
先ほどの動画にある様に誰かが咳やくしゃみをするとウイルスが周囲に飛び散ります。なるべくウイルスを吸わない為にもマスクは一定の効果がある様に思われます。
ただし、ウイルスは目の粘膜からでも感染するので自分の予防よりも周囲への気遣いの面が大きい様に考えています。
次のサイトにもある様に「ほかの人に移さないために」がメインと考えて良いのではないでしょうか?
ほかの人にうつさないために
<咳エチケット>
くしゃみや咳が出るときは、飛沫にウイルスを含んでいるかもしれませんので、次のような咳エチケットを心がけましょう。
・マスクを着用します。
・ティッシュなどで鼻と口を覆います。
・とっさの時は袖や上着の内側でおおいます。
・周囲の人からなるべく離れます。
もちろん予防のためにはつけた方が効果があります。周りへの気遣いも忘れずに!
・石鹸で手を洗う。(接触感染予防)
(1)手洗い
ドアノブや電車のつり革など様々なものに触れることにより、自分の手にもウイルスが付着している可能性があります。外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗います。

ここでひとつ問題が!
どこかに出かけてそのまま家に帰るならまだしも、必ずしもそうとは限りませんよね?
そうなると毎回石鹸で手を洗う場所を確保しなければなりません!
そこで次の方法が役に立ちます。
・アルコールで手を消毒する。(接触感染予防)
石鹸の代わりになるのがアルコールです!
手指の清潔を保つ為に最も手軽で強力なのがアルコールと言っても過言ではありません。
病院ではひとりひとりが持ち運び式のアルコール製剤を持って仕事をしているのが一般的になってきています。
少し詳しい方だとウイルスにアルコールは効かないんじゃない?と思われる方もいますが、安心して下さい!
ウイルスは大きく分けて「エンベロープ」という膜を持つものと膜を持たないものの2種類があります。
アルコールが効くかどうかはウイルスがこの膜を持つかどうかによって決まります。
SARSコロナウイルスやMERSコロナウイルスを含むコロナウイルスはこの「エンベロープ」を持つウイルスなんです!
つまり、アルコール製剤を個人で持ち運び、電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなどを触った後にはその都度アルコールでしっかりと手指消毒を行えば良いのです。
病院でよく使われるアルコール製剤です。
1点だけ注意があります!
手荒れがあるとそこから手の保護機能が破綻し手荒れ部分からウイルスが入ってしまうので手のケアをしっかりと行いましょう!
ハンドクリームのおすすめとしては、水を弾く撥水性があるタイプや手の中の組織を強く結合してくれるセラミド入りタイプがおすすめです。
撥水性ハンドクリームはこちら。水を弾くので水を使っても手荒れを防げます。
セラミド入りハンドクリームはこちら。近年、セラミド入りの保湿クリームが注目されています。病院では皮膚専門看護師もおすすめです。
保湿も保護もしてくれる!!徹敵的に手荒れ予防をしたいならこれ以外に選択肢はない。
まとめ:経路別予防策をしっかりと行い、新型コロナウイルスにかからないようにしましょう
予防方法をもう一度確認します。
・濃厚接触を避ける。(飛沫感染・接触感染予防)
・マスクを装着する。(飛沫感染予防)
・石鹸で手を洗う。(接触感染予防)
・アルコールで手を消毒する。(接触感染予防)
以上、感染経路別に4つの新型コロナウイルスに対する予防方法をまとめてみました。感染予防に絶対はありませんが、個人個人がいまやれるすべての事をやって他の人からうつらない・自分がうつさない様にしていきたいですね。
みんなで協力して新型コロナウイルスを根絶しましょう!